日本に住んでいる外国人は生活保護を受けることができるでしょうか?
簡単に説明します
生活保護とは
生活保護とは、国民の生存権を保障する国の制度であり、「社会保障の最後のセーフティネット」といわれています。国民は、生活に困窮した場合には、生活保護法の要件を満たす限り、無差別平等に保護を受けることができます。ただし、生活保護はその世帯で利用できる資産、働く能力、年金・手当、給付金、親子間の援助などのあらゆるもの活用しても、生活できないときに行われるものです。そのため、支給にあたっては所得や資産などの調査がおこなわれます
外国人への適用について
生活保護の対象となる外国人は、適法に日本に滞在し、活動に制限を受けない永住、定住等の在留資格を有する外国人であって、具体的な在留資格は次の通りです
①永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者及び定住者
②特別永住者
③認定難民
生活保護を受ける条件
- 収入が最低生活費を下回っていること: 世帯全体の収入が、厚生労働大臣が定める最低生活費を下回っている必要があります。
- 資産の活用: 預貯金や不動産など、生活に利用できる資産がないこと。また、利用可能な資産は生活費に充てる必要があります。
- 能力の活用: 働くことが可能な場合は、その能力に応じて働くことが求められます
- 他の制度の活用: 受給可能な年金や健康保険など、他の制度での給付金をまず活用すること。
- 扶養義務者からの援助: 配偶者や親、子などの扶養義務者からの援助が受けられない、または援助が最低生活費に満たない場合。